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毎日に楽しさをちょい足しできる情報ブログ

水谷 豊の新「相棒」が全くウワサにさえならなかった理由(わけ)

3月20日放送分で『相棒17』(テレビ朝日)が最終回を迎えて平均14.1%の高視聴率で幕を閉じました。

いつもならば、年を越したあたりから次シーズンの新しい相棒役について「あれや・これや」と憶測が飛び交うのがマスコミの恒例行事だったのですが、今年はその“行事”は一切ナシでした。

はて、その理由は何だったのでしょうか? 今回は、その謎に迫ります!

シーズン16までが冠城の任期だった!?

そもそもシーズン7途中で降板した亀山 薫(宮脇康弘)を除けば、神戸 尊(及川光博)と甲斐 享(成宮寛貴)ともに3年で降板しています。視聴率、視聴者のウケが悪かったわけではありません。

 

番組関係者によれば「はじめから2年の約束で出てもらっていて、あまりに要望が強いので1年延長してもらっていたんですよ」との事でした。

局側の配慮としては、「それ以上の延長は、ほかの仕事との兼ね合いもあるでしょうから」という意も多分に含んでいたと思われます。

 

その理論からいくと冠城 亘(反町隆史)も「当初はシーズン16で降板するはずだった」という事が安易に予想されますよね。ところが、冠城のまま「17」に突入したばかりか、今秋からの「18」も杉下右京(水谷 豊)・冠城の体制でいく事が既定路線になっています。

この相棒交替(しない)劇は、どういったカラクリがあるのでしょう?

 

実は冠城の続投はなかば公然だったという説もあるのです。その辺の事情は“歴代相棒”の降板の事情を思い出すと見えてくるんですよ。

 

 

キャスティングは水谷の胸三寸

『相棒』はこの時代でも、1シーズンを半年に渡って放映する稀有なドラマです。そのうえ、現時点でシーズン17まで続いている長寿番組。その主役を長年に渡って演じてきた水谷の言葉が“重み”を帯びてきたのは言うまでもありません。

 

初代相棒の寺脇降板は「水谷さんの相棒を務められるのはオレしかいない」という言葉が、周り回って水谷の聞こえるところとなったのが原因みたいです。“天狗になっている”と思われてしまったようです。

 

シーズン7の最終回にミッチーが入るまで「ひとり特命係」という不自然な体制だったのは、このためだったんですね。急な事態だったので、新しい相棒を用意していなかったのでしょう。この時期に名作「越境捜査」(ゲスト/益岡 徹)が生まれたとは皮肉な話しです。

 

ミッチー降板時は、『相棒スペシャル』で共演した檀れいと結婚(2018年離婚)する際に「すぐに挨拶に来なかった」からだと言われていました。

そのわだかまりは今では雪解けムードで、今年の元日スペシャルにはゲスト出演をしていたのは記憶に新しいところでした。

 

この両者は“水谷の機嫌を損ねた”のが原因というのが定説です。

 

そして、三代目の成宮の降板時に次期相棒候補が一挙にマスコミで取り沙汰されるように

なりました。彼の降板自体には水谷と関連するものはなくて、「新しい役にチャレンジしていきたい」という至極まっとうな理由からです。事実、当時は多数のオファーもありましたから…。

 

新相棒候補には、いろいろな名前が挙がって賑やかでしたよね。まずは、ミッチーの復帰説。ただし、これは「警察庁に戻った」というストーリー的に無理があります。

仲間由紀恵説もありました。それまでもゲストで社 美彌子役で出ていましたから最右翼。しかし、こちらは舞台のスケジュール上無理だと判明。その後、警視庁広報課長として活躍はしています。

以外なところでは、稲垣吾郎もダークホースとして取り上げられてましたね。

 

このように、英国ブックメイカーで賭けが成立するくらいの熱戦と憶測合戦が繰り広げられたのでした。ところが蓋を開けてみると「意外な人物かも知れませんよ」という水谷の含みを持たせた予告とおりに反町に決定しました。

 

以来、異例の5年目までは水谷・反町体制で決まっています。3年が過ぎようとするシーズン16途中から終了にかけて、そして「17」に入ってからも「成宮→反町」交代時のような騒ぎが起こらなかったのも、ひとえに水谷の絶対的な力のおかげと言えるでしょう。

 

四代目を決める時にはあれほど大騒ぎしたのに、「16」撮影途中に新相棒について記者に尋ねられた水谷は「ソリ(彼は反町を、こぅ呼んでいる)で決まりなんじゃないですか」と非公式ながらコメントしたのです。これが騒ぎが起こらなかった要因のようです。

 

確かに演出から和泉聖司、脚本から輿水泰弘の両巨頭が抜けた今となっては水谷に意見できるスタッフはいないのかも。それに視聴率も安定して高い数字を出しているとなると、「なるほど」とうなずけます。冠城のキャラも立ってきて、いい味を出していますしね。実際、反町も「役者として水谷さんを尊敬している」と公言していますし。

 

“「ソリ」と呼んで可愛がっている”というのが、今回の結論です。他の候補などなくて、「本命のソリ」で決まりなのですから騒ぐ必要がなかったのです。

 

 

補足

番組内では「天皇」と陰口を叩かれる程の力を持つと言われる水谷 豊。くれぐれも“裸の王様”にはならない事を一ファンとして望みます。

そして、来シーズンには相棒が反町時代になってからの伏線である、「ダークウェブ(=伊武雅刀)問題」や「青木問題」などの散りばめた伏線の回収をお願いします。

(お願いついでに、「花の里」新女将には笛吹悦子役の真飛 聖で!)

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